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〈論調〉 玄仁沢任命を非難

 最近、李明博大統領は南朝鮮の各階層の強力な糾弾にもかかわらず、悪質な対決狂信者である玄仁沢をついに統一部長官に任命した。これは、自らの犯罪的な対北政策をいっそう悪らつに推進して北南関係を完全に破たんさせようとする悪巧みの発露である。

 李明博が真に北南関係の破局を望まないなら、事態悪化の根源である対北政策に固執してはならないし、南朝鮮で北南関係を主管する統一部を民族の和解と統一を望む人々で固めるべきである。しかし、世論の一様な声には耳をふさぎ、「非核・開放・3000」を考案して統一部の廃止まで主張した玄仁沢を統一部長官に任命してしまった。これを通じて、果たしてだれが李明博に北南関係を正す意志と朝鮮半島の平和、統一に対する考えがあると言えようか。李明博の妄動は、北南関係を悪化させ、それを口実に反北対決策動をいっそう強化し、北侵野望を実現しようとする計画的な反統一策動である。

 今回、玄仁沢が国会人事聴聞会と就任式で吐いた妄言はそれを明白に立証している。彼は、北南関係の破たんを招いた李明博の「国政哲学」を「平和」と「共存・共栄の南北関係」のためのものであるとけん伝し、それを口を極めて美化した。一方、同族対決政策である「相生と共生」を「平和統一の目標」であると宣伝し、「原則固守」論をうんぬんするとともに、「北の非核化」「国際社会との協力」などのたわ言も並べ立てた。時代錯誤の外部勢力追従論、反民族的な同族対決論である「相生・共栄」シナリオの実現を執ように追求し、「原則固守」論で北南関係悪化をもくろむこうした者が統一部長官の椅子に座ってどんな反統一妄動を働くのかはだれの目にも明らかである。

 李明博が玄仁沢を統一部長官に任命したのは、われわれとの全面対決を公然と宣言したも同然である。北南関係はもはやこれ以上立て直す余地すらない。(労働新聞2月24日付論評)

[朝鮮新報 2009.2.27]