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〈論調〉 米軍集中配置の不穏な動き

 海外メディアによると、米国が南朝鮮駐留米軍を平沢と烏山の米軍基地に集中配置する計画を推し進めている。太平洋地域米軍の再配置の一環として推進している両基地の拡張が完了すれば、そこに南朝鮮駐留米軍司令部と米陸軍、海軍、海兵隊および特殊作戦司令部、「国連軍司令部」を移転し、軍事境界線付近に配置されている米陸軍第2師団および傘下の戦闘旅団、ヘリ部隊、米軍情報、工兵、兵站部隊も移そうとしている。これらの計画が実行されれば、烏山、平沢の両基地は東北アジアにおける米国の最大の軍事基地になる。

 南朝鮮駐留米軍の集中配置策動は、米軍の南朝鮮占領を永久化し、アジア太平洋地域に対する支配主義の野望を実現しようとする企図の表れである。

 米国は、南朝鮮駐留米軍の機動攻撃力を高めてアジアに対する侵略と軍事的干渉策動をいっそう本格化しようとしている。

 米国は、南朝鮮駐留米軍の「戦略的柔軟性」を実現するとし、最先端装備を大々的に投入する一方、南朝鮮内外での機動作戦の遂行を想定した軍事演習を強めている。こうした背景のもとで米国が南朝鮮の米軍基地を拡張し、武力を集中配置するための措置を講じるのは、極めて不穏な動きである。(労働新聞18日付論評)

[朝鮮新報 2009.3.27]