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〈論調〉 謀略放送は宣戦布告

 今年の1月1日から「ボイス・オブ・アメリカ」放送が南朝鮮の放送設備を利用してわが国への謀略放送を開始したという。もちろん、米国がわれわれに反対する卑劣な謀略宣伝を開始したのは、今回が初めてではない。

 しかし、今回のように軍事境界線付近でわれわれをののしるのは初めてである。

 われわれを直接狙った米国の対朝鮮心理謀略放送の開始は、思想分野における一種の宣戦布告と同様のものであって、それ自体がわが国に対する重大な政治挑発である。

 米国と南朝鮮の敵視政策によりこんにち、朝鮮半島情勢は最大に緊張しており、これがいつ破局的な危機に拡大するやも知れない危険な状況が生じている。まさにこうした時期に、米国が南朝鮮と結託してわが国に対する心理謀略放送の砲門を開いたのは、彼らがしきりに唱えてきた「体制尊重」だの、「共存」だのが一種の甘言に過ぎないことを自らさらけ出したことになる。

 米国と南朝鮮はイラクをはじめ他の国に適用した経験に基づいてわが国を直接対象とする積極的な心理謀略戦を行うことにより、われわれの内部に不健全な思想潮流を注入して社会的・政治的混乱を引き起こし、われわれを崩壊させようと画策している。

 米国は、心理謀略戦であろうと軍事的対決であろうと、それがわれわれに通じないことを肝に銘じて対朝鮮敵視政策を直ちに撤回すべきである。(民主朝鮮17日付論評)

[朝鮮新報 2009.4.24]