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〈論調〉 安保理の措置は不当

 米国とその追従勢力が国連安全保障理事会を盗用し、われわれの人工衛星発射を問題視したことは、わが国の自主権と尊厳を踏みにじる最大の冒涜であり、絶対に容認できない犯罪行為である。

 すべての国には自国の発展戦略によって宇宙を開発利用する権利がある。とりわけ今回、われわれは国際的なルールに従って、事前の手続きをすべて踏んだ。これについては関係する国際機構も認めている。

 このようなわれわれに対し、国連安保理が「挑発」「決議違反」などと非難したことは極めて不当なことである。

 主権平等と内政不干渉の原則をはっきりと憲章に刻んでいる国連でこのようなダブルスタンダードが行われることは、実に驚くべき出来事だといわざるをえない。

 問題は、国連安保理が特定の国家の政治的な利害関係によって国際問題を処理していることにある。米国は、その手中にある国であれば国際法を違反する罪を犯したとしても見逃してやり、逆に自主的に生きていく国の場合は、合法的な活動であっても大きく騒ぎ立てる国である。

 今日の国際関係はいくつかの特定国家によって歪められており、国際社会の民主化は著しく後退している。このような重大な事態の中で人類が生きていく道はただ一つ、自分の力を育て、その力に依拠していくことである。

 われわれが今回、国家の最高利益のために講じた措置は、まさにこのような認識に基づいたものである。

 6者会談の運命もしかりである。わが国が自主権と尊厳を蹂躙されてまで6者会談に拘束される必要などないということは、あまりにも当然のことである。(民主朝鮮4月22日付論評)

[朝鮮新報 2009.4.28]