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〈論調〉 米は軍拡の主犯

 米国で新政府発足後、初の国防予算計画が発表された。米国は2010会計年度に国防費として5340億ドルを費やそうとしている。これは2009会計年度国防予算より4%ほど増えたものである。

 現在、米国は金融危機によって深刻な経済的破局に陥っている。この主要原因は他国に対する無分別な侵略行為と軍拡にある。米国内では国防費を減らすべきであるとの声が高まっている。

 しかし今回、米国の国防費は減ったのではなく、逆に増えた。

 米国が国防予算を再び増やしたのは、国際舞台で新たな軍拡競争をいっそう激化させる危険な行為である。

 米国の国防費の多くが新しい兵器の開発とその生産に費やされている。米国の現代的な兵器の開発は他国をしてそれに対応する兵器を開発するようにしている。これは、米国によって世界が新たな軍拡競争に巻き込まれていることを物語っている。

 新たな国際的軍拡競争の主犯は他ならぬ米国である。国際舞台で新たな軍拡競争を助長、激化させる米国は他国の自衛的な国防力強化問題についてどうのこうのと言う権利も、名分もない。(労働新聞6日付論評)

[朝鮮新報 2009.5.13]