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〈論調〉 6者再開発言の醜態

 日本の麻生首相が、6者会談再開を騒ぎ立てている。

 チェコなど欧州歴訪の際には、欧州連合(EU)の対朝鮮非難声明発表に「謝意」を表し、6者会談の早期再開への「支持」と「連帯」の表明を請託した。

 4月28日には参議院本会議で「北朝鮮が議長声明を重く受け入れるようにする」「6者会談に復帰して共同声明を完全に履行するよう強く求める」などと力説した。5月7日には衆議院予算委員会で「問題の解決においてもっとも現実的な案は6者会談である」と述べた。

 実に、さしでがましくて鉄面皮もはなはだしい妄動である。日本の当局者には6者会談を口にする何の面目や名分もない。

 麻生はわれわれの平和的な衛星打ち上げと関連して、会談の基礎である自主権を甚だしく冒とくした。打ち上げ前には「迎撃」を国策として宣布し、自衛隊に「衛星破壊措置命令」を下したし、打ち上げ後には「挑発的な行為」のらく印を押した。

 このような者が会談の再開を叫んでいるのだから、果たして彼が正常な思考力を持った人間であるのかを問わざるをえない。

 彼が会談をうんぬんして勇み立つのは、決して会談が行われて朝鮮半島の非核化が実現することを願ってのことではない。

 日本はこれまで会談を妨げるために悪らつに策動してきた。

 それは、朝鮮半島の非核化とは何の関係もない問題を上程させて会談の性格をぼかし、軍国化を実現して過去の清算を回避する目的に利用しようとすること以外の何ものでもない。(20日発朝鮮中央通信)

[朝鮮新報 2009.5.27]