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〈論調〉 全面戦争拡大は時間の問題

 李明博政権は米国とその追従勢力の騒動に合流して大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)の全面参加を公式発表した。これは朝鮮の自主権に対する乱暴な侵害であり、公然たる宣戦布告である。

 米国が作り上げたPSIとは、核兵器やミサイルをはじめとする大量破壊兵器を積載したことが疑われるという口実で、当該国の船舶や航空機などを取り締まり、捜索するための侵略戦争の道具である。PSIの主な対象は朝鮮である。米国は「防止」などと称してあたかも自分たちが「平和の使徒」であるかのように振る舞うが、本心は「大量破壊兵器拡散防止」という美名の下に朝鮮の自主権を踏みにじり、ひいてはわれわれを軍事的、経済的に封鎖、圧殺するところにある。

 すべての国の場合と同様に、朝鮮の船舶も共和国の領土権に含まれ、そこには共和国の法と主権が行使される。したがって、朝鮮の平和的な船舶を自分勝手に停船させたり捜索するのは、朝鮮の領土と主権を侵害する重大な挑発行為である。

 ところがPSIは、大量破壊兵器の拡散を防止するという口実で、経済発展のための主権国家の平和的な貿易活動すらも「違法」に仕立て上げて軍事的方法で遮断、抑制しようとしている。米国とその追従勢力はわれわれに経済発展に対する合法的権利をあえて奪おうとしているのである。

 われわれは国の自主権を生命のように重んじている。したがって、国の自主権を認めずにそれを無視して踏みにじろうとする者とは絶対に妥協せずに決着をつけるであろう。

 李明博政権のPSI全面参加がもたらす破局的結果は想像できない。それが武力衝突と全面戦争に拡大するのは時間の問題である。

 李明博政権のPSI全面参加によってもたらされる残酷な結果に対する全責任は彼ら自身が負うことになるであろう。(労働新聞6日付記事)

[朝鮮新報 2009.6.10]