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〈論調〉 破滅促すテロ行為

 最近、南朝鮮の国家情報院は、6.15共同宣言実践南側委員会がソウルで主催した北南共同宣言発表9周年記念行事で発表した北、南、海外の共同アピールを「北の対南路線を偽装した文書」であると問題視したのに続いて、同団体傘下の釜山本部が開いた地域記念大会を「保安法違反」に掛けて中核幹部4人に対する調査劇を繰り広げた。

 現在、南当局は記念大会当時、釜山本部が6.15北側委員会と海外側委員会からの祝電を「北の指針」、記念大会を機に発刊した資料集を「北の主張と一致」した内容が含まれている「利敵表現物」であるとして、その背後関係と事実いかんを明らかにすると騒いでいる。

 一方、北側との交流活動を「偽装」だの、「潜入」だのと言って祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部の議長、事務局長、宣伝委員長を拘束起訴した当局はこのほど、「ソウル中央地方法院」で最初の公判劇を演じ、彼らに重刑を科そうと躍起になっている。これは統一・愛国勢力に対する公然たるテロ行為であり、許しがたい反統一ファッショ暴挙である。

 6.15南側委員会や汎民連南側本部が北南共同宣言発表9周年を機に記念行事を催したのは、自主統一に対する南朝鮮人民の志向の反映であって、称賛の対象になることがあっても絶対に犯罪視されることはない。

 見過ごせないのは、李明博一味が統一・愛国勢力に対する弾圧を露骨にして、誰かの「南南葛藤醸成」を大々的に流していることである。その真の目的は、われわれに言い掛かりをつけてテロ行為を合理化しようというところにある。(労働新聞7月29日付論評)

[朝鮮新報 2009.8.5]