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〈論調〉 日本の防衛費増強策動

 最近、日本で防衛費を増やそうとする動きが露骨になっている。

 政府と与党自民党は、今年末に「防衛計画の大綱」を改定する際に提出する「基本方針」と「最終案」に防衛費を拡大すべきであると明記した。

 防衛費を拡大しようとするのは、日本が武力をさらに増強、現代化して地域の情勢を激化させようとする軍国主義的野心の集中的な現れである。

 日本はかつて「防衛」の看板の下に軍事費を体系的に増やしてきた。

 国家予算編成で防衛費はすでに400億ドルを突破し、そのほとんどが自衛隊の現代化に集中している。

 艦船の大型化、航空機の長距離化、核武装化、宇宙の軍事化が本格化している。

 これが果たして「本土防衛」のためなのか。

 日本は、防衛費拡大の口実を「地域安全」に求めている。

 「東北アジア情勢が防衛力を削減する状況ではない」だの、「周辺事態に対処する武力を備えなければならない」だのと騒ぎ立てているのがその一つである。

 防衛費拡大と武力増強を正当化し、国際社会を欺くための詭弁にすぎない。

 日本の防衛費拡大、武力増強策動は、東北アジア地域で絶対的な軍事的優位を占め、大陸侵略に向かうところに目的を置いている。

 こんにち、国際社会は日本で政府と執権党、軍部が一つになって防衛費拡大を主張していることに深刻な懸念を表している。

 日本の防衛費拡大策動が遅かれ早かれ東北アジアと世界に大きな災難をもたらしかねないということは火を見るより明らかである。(21日発朝鮮中央通信)

[朝鮮新報 2009.8.28]