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〈論調〉 「浮島丸」事件の代価必ず受け取る

 8月24日になると思い起こされるのが「浮島丸」爆沈事件である。

 解放された祖国の地に帰ると言って「浮島丸」に乗った朝鮮人に罪があると言うのか。あるいは、朝鮮人であるそのこと自体が、彼らが死ななければならなかったそもそもの原因であるのか。

 国際法の見地からも、人道主義の見地からも、そして朝鮮人が日本の地に連行された理由という見地からも、当時日本が「浮島丸」を爆沈させたのは到底許しがたい反人倫的犯罪である。

 「浮島丸」に「釜山行き」の命令が下された時刻から最後の処理にいたるまでの全過程と生存者の証言、これまで調査、発掘された資料がこの事件の犯罪的内幕と本質を明らかにしている。

 日本の反動層が、「浮島丸」が「機雷によって」爆沈したというのは荒唐無稽な詭弁である。

 釜山に行くことになっていた「浮島丸」が舞鶴港に向かったのも異常なことであるが、なおさら理解できないのは現地の警備隊信号所から掃海完了の信号をすでに受けていたし、またこれより先にほかの船が数隻も何事もなく無事に行き来した航路に沿って港に入った船が爆沈したことである。

 「浮島丸」は、日本が多くの朝鮮人を船とともに丸ごと海に葬ることを事前に計画し、そのまま実行に移したことにより爆沈した。

 1937年の中日戦争勃発後、日本は840万余人に達する朝鮮の青壮年を拉致、強制連行して自分たちの奴隷として酷使し、20万人の朝鮮女性を拉致、強制連行、誘拐して性奴隷にし、多くの朝鮮人を虐殺した。

 こんにち、日本はこれらすべての過去の罪悪をそのまま伏せておこうと策動している。

 わが人民は、軍国化、再侵略の道へ進んでいる日本を高い警戒心を持って注視している。

 日本は朝鮮敵視政策にしがみついて歴史をわい曲しようとするのではなく、一日も早く過去の清算をしなければならない。(労働新聞24日付論評)

[朝鮮新報 2009.8.28]