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〈論調〉 PAC3拡大配備、軍事的緊張激化

 8月15日、日本の防衛省は弾道ミサイルを地上で迎撃するPAC3ミサイルを全国に拡大配備することを決定した。これにより、航空自衛隊の3つの高射群にPAC3を配備しようとしていた従来の計画が修正され、6つの高射群すべてに配備されるという。決定発表直後の21日、防衛省はPAC3を岐阜県にある航空自衛隊基地に正式に配備したと明らかにした。

 日本当局は、これを朝鮮の「ミサイル脅威」に対処するためのものであると言っている。MDシステム樹立の攻撃的で侵略的な性格を覆い隠すための詭弁である。

 日本の反動層がMDシステムを全国的範囲へ拡大することにし、その実現を急いでいるのは、彼らの再侵略準備が一層猛烈に進められていることを示している。

 今回の決定が「敵基地攻撃能力保有」論、「核先制打撃」論の延長線上にあるのは決して理由なきことではない。

 日本はすでに先制攻撃目標を偵察、確定するための偵察衛星を宇宙空間に配備し、MDシステムの「目」と言える早期警報衛星の導入を進めている。

 日本が目標確定と攻撃、防御に至るまで先制攻撃の準備を全面的に急いでいることにより、東北アジアで戦争の危険は増大し、軍事的緊張状態がさらに激化している。

 日本が全国的範囲でMDシステムの配備を進めているのは、先制攻撃準備の完了とともに、周辺諸大国に対する軍事戦略的優勢の確保にもその目的がある。(8月29日発朝鮮中央通信)

[朝鮮新報 2009.9.2]