南朝鮮の歴代政権高官、市民団体代表、朝鮮問題専門家など１２０人で構成された「韓半島平和フォーラム」が７日、発足した。

　同団体には、統一部長官を歴任した韓完相（前赤十字社総裁）、林東源、丁世鉉 、李在禎、李鍾氏らをはじめ、白鍾天・元青瓦台外交安保政策室長、金万福・元国家情報院長などの歴代政権高官、白楽晴（６．１５共同宣言実践南側委員会名誉代表、ソウル大学名誉教授）、金祥根（６．１５南側委員会常任代表）、智冠（曹渓宗総務院長）氏など民間団体の人士も名を連ねている。

　この日行われた設立総会では、林東源氏と白楽晴氏が共同代表に選出された。

　林共同代表は、「朝鮮半島の平和はわれわれが築いていくべき時代の課題」だとしながら、「このフォーラムが意味ある代案を提示し、対北政策が道を失わないようすべき」だと主張した。

　白共同代表は「朝鮮半島の統一過程は、漸進的、段階的に行われ、市民参加の幅をもつもの」と述べ、それに応じて市民社会が力を培うことの必要性を強調した。総会では決議文が発表され、米国のオバマ政権は朝鮮半島の核問題の平和的解決に積極的で柔軟な姿勢で臨むこと、李政権が現在の対北政策を朝鮮半島の平和と南北関係の改善に向けた和解と協力の政策へと転換させることなどを求めた。

　同団体は８月初旬に推進委員会を立ち上げ、約１カ月で１２０人のメンバーが参加した。設立の中心メンバーのひとりである李鍾氏は、「われわれは朝鮮半島問題の解決が遠のくことに反対し、和解・協力、共同繁栄、統一の道を切り開くために、ひとつでも多くの行動を起こすべきだという良心の声を聞いている」と語った。

　統一ニュースによると、フォーラムは今後、会員を中心とした月例会合や懇談会（不定期）、学術行事などを計画している。また、南北の和解協力と朝鮮半島の統一をテーマに南北交流を推進し、米国、中国、日本などの人士と東北アジアの平和に向けた民間レベルの対話を行う予定だ。

［朝鮮新報 2009.9.11］