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〈論調〉 世界平和乱す米の武器輸出

 米議会調査局が国会で米国の武器販売額が世界1位だとする報告書を発表した。

 米国は力をもって世界の支配権を確立する目的の下、現代的な大量殺りく武器を開発し、生産するとともにその販売に熱をあげている。米国のこのような武器販売行為は該当地域と国で対立と紛争、軍備競争を増長させ、世界の平和と安全を威嚇し、国際情勢を複雑にしている。

 米国が武器輸出をたゆまなく拡大させているのは国内の軍産複合体の利益を上げることに目的がある。

 米国経済は軍需産業を柱とする戦争経済だ。最近、米国の軍需独占企業は経済危機から抜け出すための出口を海外進出に見出している。米国防省の主要武器供給業者であるロッキード・マーチン、ボーイング、ノースロップ・グラマンなどは海外市場に武器販路を開拓しようとしている。

 とくに米国は朝鮮半島と東北アジアに新たな軍備競争を起こし平和を破壊するために、南朝鮮に対する武器販売を本格的に進めている。

 米国が南朝鮮に対する米国産武器販売を本格的に進めているのは、彼らの変わりない対朝鮮敵視政策の発露であり、南朝鮮を突撃隊にして朝鮮をを先制打撃するための第2の朝鮮戦争準備を完了させる危険な軍事的動きだ。

 米国の戦闘力増強行為によって、南朝鮮は新たな戦争、核戦争の発生地に変わりつつあり、朝鮮半島情勢は極度に緊張している。

 これは朝鮮半島の緊張状態と軍事対決をさらに激化させ、ひいては世界の平和と安定を威嚇する犯罪行為だ。(民主朝鮮22日付論評)

[朝鮮新報 2009.9.25]