top_rogo.gif (16396 bytes)

10.4宣言2周年 南朝鮮各地で記念行事

南北対話の再開を要求

南朝鮮の元政府高官が主導し開催した「10.4宣言2周年学術会議」(9月28日) [写真=統一ニュース]

 北南首脳による「北南関係の発展と平和・繁栄のための宣言」(10.4宣言、2007年)採択2周年を迎え、南朝鮮で6.15共同宣言、10.4宣言の履行と当局間対話の再開を求める声が高まっている。

 10.4宣言記念委員会(共同委員長=李在禎、白鍾天氏)と6.15共同宣言実践南側委員会、民主党、民主労働党、創造韓国党、進歩新党は9月28日、「10.4宣言記念決議文」を発表し、6.15共同宣言と10.4宣言履行に向けて南北当局間対話の再開を求めた。

 「10.4宣言2周年記念式」で発表された決議文は、「6.15共同宣言と10.4宣言が和解と協力、平和と繁栄の新しい朝鮮半島時代に向けた歴史的な宣言であることを再確認する」と前置きし、金正日総書記の現代グループ会長会見、クリントン元米大統領の訪朝、金大中元大統領死去に際した北側特使弔問団派遣など朝鮮半島情勢が好転の兆しをみせている現在の状況を生かし、6.15、10.4両宣言を尊重し実践すれば南北関係の復元と朝鮮半島の平和、繁栄の秩序を構築できるとの確信を示した。

 この日の行事には、歴代の統一部長官である丁世鉉、李在禎、李鍾の各氏、李海元国務総理、千皓宣元青瓦台広報首席秘書官、張夏真元女性家族部長官など元政府高官、丁世均、姜基甲、魯会燦、文国現の野党4党代表、金祥根6.15南側委員会常任代表、白楽晴ソウル大学名誉教授、リ・ガンシル韓国進歩連帯常任代表など各界から100余人が参加した。

 参加者らは、南北の関係改善はおろか対決姿勢をあらわにする現政権に憂慮を示すとともに政策転換を求めた。

 この日の式典では、李明博大統領が打ち出した核問題に関する「グランド・バーゲン」(一括妥結案)提案にも非難が集中した。

 李在禎委員長は、大統領が示した方針は「北の先核放棄を前提とした『非核・開放・3000』の延長線上にある」と指摘し、北南の関係改善には「6.15、10.4宣言を尊重し、実践する他に道はない」と主張した。

 姜基甲民主労働党代表は、「利害関係を持つ関係国間の激しい主導権争いが繰り広げられている中、李政権が朝鮮半島問題の堂々たる当事者になるためには、従来の立場に固執せず、無条件の対話再開に向けてすばやい行動をとるべき」だと述べた。

 記念式に続いて学術会議が行われた。

 この他にも南朝鮮各地で記念行事が行われた。

 6.15南側委員会釜山本部などは6日、釜山駅前で6.15、10.4両宣言の実践を主張する行事を開催した。

 また、慶尚北道大邱では6.15南側委員会大邱慶北本部、慶北大学総学生会、大邱慶北進歩連帯、大邱市市民団体連帯会議が共同主催する「10.4宣言2周年平和統一講座」が、13日の丁世鉉元統一部長官の講義を皮切りに3回にわたって行われている。(陽)

[朝鮮新報 2009.10.14]