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〈論調〉 米軍事衛星打ち上げ非難

 米国が2基の軍事衛星を打ち上げた。デルタロケット(デルタU)に搭載して打ち上げられたこの衛星は宇宙追跡および監視システムを備え、地球から発射されたミサイルが出す赤外線および可視光線を捕捉できる技術を立証するという。このような軍事衛星を宇宙に配備することにより、米国は地球上の任意の地点から発射されたミサイルを捕捉して迎撃する能力をいっそう完備するようになるという。これは、宇宙を独占して軍事的覇権を掌握し、力で世界支配の野望を実現しようとする米国の戦略的企図が実践段階に入っていることを物語っている。

 迎撃ミサイルを備えた宇宙攻撃兵器システムの開発はMDシステム樹立の基本となっている。MDシステムを一方的に引き続き完成させ拡大させることにより、ほかの諸大国の報復能力と手段を無力化させて軍事的覇権をより強化しようとするのが米国の狙いである。

 米国がMDシステム樹立と宇宙軍事化策動に拍車を掛けるほど、他国がそれに対応した措置を講じる道に進まざるをえなくなり、これによって軍備競争が激化し核戦争の危険がいっそう大きくなるのは明らかである。(民主朝鮮16日付論評)

[朝鮮新報 2009.10.21]