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〈論調〉 西海演習米空母投入を非難

 米国は10月13〜16日、朝鮮半島の西海上で南朝鮮軍当局と合同軍事演習を展開した。誰かの「海上浸透」を防ぐための「遮断能力確保」の口実のもとに行われたこの戦争演習に米国は原子力空母ジョージ・ワシントンまで投入した。

 米国が緊急事態発生時にのみ急派していた原子力空母を朝鮮西海上にまで派遣して朝鮮を対象とする合同軍事演習を展開したのは、朝鮮に対するもう一つの重大な軍事的威嚇にほかならない。

 米国は事実上、戦争発火地域として公認されているのと変わりない危険水域に先端戦争装備を整えた原子力空母を投入することで有事に朝鮮を先制攻撃し、軍事的に圧殺するその戦略的企図をあらわにした。

 力で自国の意思を押しつけ、軍事的威嚇と武力干渉で主権国家の自主権を踏みにじるのは米国の常とう手法である。最近だけを見ても、旧ユーゴスラビアやイラク、アフガニスタンが米国の軍事力の犠牲となった。

 米国は、朝鮮にも常とう的な支配主義手法をそのまま適用しようと騒ぎ立てている。

 米国の軍事的圧殺対象の中で朝鮮はリストの1番目に上がっている。こうしたことから、米国は反朝鮮圧殺政策に力を集中している。

 最近、米国が多額の資金を投入して推し進めている地下構造物破壊用超大型爆弾バンカーバスターの製造がその実例である。

 米国が朝鮮半島の平和と安全保障のための対朝鮮敵視政策の撤回をかたくなに拒否し、朝鮮の尊厳と安全が脅かされているこんにちの状況の下、朝鮮ができる唯一の選択は戦争抑止力をあらゆる面から強化することだけである。(民主朝鮮10月27日付論評)

[朝鮮新報 2009.10.30]