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汎民連が共同決議文発表 「統一の新たな局面開こう」

 朝鮮半島情勢で転換の局面が開かれ、北南関係でも改善の兆しが見え始めている中、統一運動団体が北南共同宣言の固守、履行と和解、協力の推進、統一運動勢力との連帯強化を積極的に呼びかけている。結成19周年を迎えた祖国統一汎民族連合(汎民連)は20日、北、南、海外側本部の名義で共同決議文を発表。すべての同胞が団結して朝鮮半島の平和を守り、自主統一の新たな局面を開いていこうと訴えた。

祖国統一運動が内外で高まりを見せている(10月16日、東京都内で行われた海外同胞大会)

 共同決議文は汎民連の結成(1990年11月20日)を「民族大団結の旗印の下に祖国統一の主体を強化し、北と南、海外の3者連帯を実現し、統一運動を汎民族的な運動に強化、発展させるうえで大きな意義を持つ出来事」だったと評価した。

 また、同団体は結成以来、今日まで自主、平和統一、民族大団結という祖国統一3大原則と北南共同宣言を固守し、それを実現するための運動の先頭に立ってきたと指摘した。

 同決議文は最近、北南間の和解と団結、関係改善を推し進めるうえで肯定的な変化が現れている一方で、北南間の往来と協力事業が遮断され、同族対決をあおる米国と南朝鮮の合同軍事演習が実施されている現状に言及した。

 決議文は朝鮮半島の平和を守り、自主統一の新たな局面を開くための課題として、▼6.15共同宣言および10.4宣言の固守、履行と民族の和解と協力推進▼内外の統一愛国勢力との連帯強化▼北南関係の発展を阻害する対決行為に反対▼統一愛国勢力に対する政治的迫害、弾圧策動に対応▼汎民連組織の拡大、強化と北、南、海外の3者連帯の強化を推し進めることなどを呼びかけた。

 とくに分野別、階層別、地域別の諸団体が展開している統一運動に歩調を合わせていくことが強調された。同決議文は汎民連が北、南、海外3者による常設の統一運動機構である6.15共同宣言実践民族共同委員会(6.15民族共同委員会)との有機的な連帯を強化し、共同闘争を積極的に繰り広げていくと指摘した。

 決議文はまた、6.15共同宣言発表10周年と汎民連結成20周年を迎える来年を「北南共同宣言の旗印の下に汎民連の運動を発展させ、民族の団結と自主統一に向けた新たな転換の局面を開いていく勝利の年にしよう」と訴えた。

 今年3月25〜28日に平壌で行われた6.15民族共同委員会の委員長会議では、6月15日から10月4日までを「6.15共同宣言と10.4宣言履行のための運動期間」に定め、北南共同宣言を守り履行するためのさまざまな大衆運動を集中的に展開することが決定された。

 運動期間、北と南、海外の各地域ではさまざまな運動や行事が行われた。今年の6.15共同宣言発表9周年に際して、6.15共同宣言実践北、南、海外委員会が共同アピールを発表している。10月16日には6.15共同宣言、10.4宣言固守・実践海外同胞大会が海外各地域代表らの参加の下、東京都内で盛大に開かれた。

[朝鮮新報 2009.11.27]