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〈論調〉 対話ムードに水さす米と南の軍事策動

 朝鮮半島の緊張を緩和し、北南関係を改善するための朝鮮の誠意と努力にもかかわらず、米国と南朝鮮の好戦勢力がそれに反して北侵戦争挑発策動を大々的に行っているのは、軍事的対決と緊張を激化させ、戦争の危険をつくり出している張本人がほかならぬ彼ら自身であることをあらためてはっきり示している。

 朝鮮半島の平和と安全を破壊する基本要因は米軍の南朝鮮占領と日増しに強化される北侵戦争策動である。この60余年間、南朝鮮占領米軍が連日戦争演習を行って朝鮮半島の平和を脅かし、情勢を戦争の瀬戸際に追い込んだ。

 そして、米好戦層の北侵戦争策動は過去も現在も変わりがない。一時、南朝鮮にある米第8軍司令部をハワイに移すかのように茶番を演じていた米軍部がその欺瞞的な振る舞いもやめ、それを南朝鮮にそのまま維持することにし、新たな北侵戦争機関である「米韓国司令部」なるものを設けることにしたことが、その立証になる。

 また、外部勢力と結託した南朝鮮好戦勢力の軍事的挑発と北侵戦争策動は、朝鮮半島の緊張状態を激化させ、平和と安全を由々しく脅かすもう一つの要因になっている。

 好戦勢力らは現在、「独自の戦争遂行能力確保」を騒ぎ立てて、そのために全般的な武力の構造改編と最新戦争装備の開発、海外からの武力装備の搬入に拍車を掛けており、今月10日には西海上での重大な武力挑発事件を起こした。

 米国と南朝鮮軍部のこうした策動は対話のムードに水を差し、朝鮮半島の平和と安全を害し、北侵戦争の危険を極度に高める実に重大な行為である。(労働新聞19日付論説)

[朝鮮新報 2009.11.27]