米企業家代表団が訪朝 BENS会長を団長に 投資環境整備問題を協議 |
国家安全保障のためのビジネスエグゼクティブ(BENS)のチャールズ・ボイド会長兼最高経営責任者を団長とする米国企業家代表団が14〜17日、訪朝した。
最高人民会議常任委員会の金永南委員長は16日、万寿台議事堂で表敬訪問した同代表団と会見した。盧斗哲副総理(15日)、朴宜春外相(16日)との会見も行われた。 朝鮮中央通信によると、一行は滞在期間中、金日成総合大学、チュチェ思想塔、人民大学習堂、平壌地下鉄道、平壌紡績工場、平壌326電線工場などを参観し、朝鮮の経済部門関係者と投資環境を整えるための問題を協議した。 BENSは、82年に設立された米国の経済人らによる非営利団体。同団体ホームページによると、活動目的は「米国企業の役員らが国家安全保障の促進を助成するための窓口」の役割を果たすことだ。 AIG、ヒューレット・パッカード、ゴールドマン・サックスなど、米国の一流企業の現職および前任の経営者や役員、元米軍高官などが会員となっている。 また、諮問委員会にはヘンリー・キッシンジャー元国務長官、ロバート・ルービン元財務長官、ウィリアム・ウェブスター元連邦捜査局(FBI)、中央情報局(CIA)長官などが名を連ねている。 科学者らも訪朝 朝鮮中央通信によると、米科学振興協会(AAAS)のピーター・アグレ会長を団長とする米朝科学関与連合代表団が10〜15日、朝鮮を訪問した。 分子生物学者のアグレ氏はアクアポリンの発見により2003年にノーベル化学賞を受賞。今年2月、米国最大の学術団体であるAAASの会長に就任した。 代表団は滞在中、朝鮮側の関係者と科学研究分野での交流と協力問題について協議した。14日には金策工業総合大学を訪問した。 代表団の訪朝と関連し、米国の自由アジア放送(RFA)は、AAAS関係者の言葉を引用し、同代表団が「米国と朝鮮の間の科学分野研究における協力と学術交流の促進を協議するために訪朝し、朝鮮側の関係者と面談を行う予定」だと伝えていた。 代表団の関係者によると、今回の訪朝は「米朝の科学交流コンソーシアム」という民間レベルで実現したもの。コンソーシアムは07年5月、米国のシラキュース大学、コリア・ソサエティー(ニューヨーク)に、米国民間研究開発財団(ワシントン)が中心となって結成された。シラキュース大学は01年から金策工業総合大学と情報技術分野での学術交流を行っている。 [朝鮮新報 2009.12.18] |