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子どもに発見の喜びを

伊丹朝鮮初級学校教員 具辰成さん

 先日、東京中高で開かれた第20回総連各級学校教員たちの中央教育研究大会で初級部理科分科の論文賞に輝いた。テーマは、「初3理科で成長過程の異なる2つの昆虫を採集・飼育・観察した授業について」。

 昨年、伊丹初級と交流のある日本学校のプールで、ヤゴを採ったのがテーマを思い付くきっかけとなった。1クラス13人を対象に研究をスタート。「教師が教えるのでなく、子どもたちが経験を通して答えを発見できるよう心がけた」と話す。

 はじめは虫を触ることすらできなかった子どもたちが、採集・飼育・観察を進めるにつれ、昆虫に愛着を示し、想像以上のレポートを提出する姿に成長を感じたと言う。

 1年間にわたる長い研究の末、論文賞を受け取り、「今後も引き続き、地道に授業を行っていきたい」と襟を正していた。(潤)

[朝鮮新報 2009.2.17]