〈第26回「4月の春親善芸術祭典」〉 在日朝鮮人芸術団 「新しい舞台に感動」 |
在日朝鮮人芸術団(金剛山歌劇団)の公演は今年も観客の絶賛を浴びた。17日の単独公演。1330の座席数を誇る平壌大劇場は市民で埋め尽くされた。
観客の喝采浴びて
平壌大劇場は昨年から約40年ぶりとなる改築工事が行われ、今年の太陽節前に竣工した。 「2012年に向けて」というタイトルが冠された公演は歌と舞踊「わが領袖」で幕を上げた。ナレーターは金日成主席が35年前、ここ平壌大劇場で在日朝鮮人芸術団の公演を観覧した日の感動について話した。 女声2重唱「祖国の愛は温かい」、混声重唱「平壌の空」、民謡メドレーなど多彩な演目が続く。チャンセナプ2重奏「龍岡キナリ」(崔栄徳、李文基)、男声独唱「明日を信じろ」(李栄守)も観客の喝采を浴びた。とくに今回の公演のために創作された独舞「太鼓遊びの舞」(朴順任)では、4つの太鼓を巧みにさばく動きに拍手が鳴り止まなかった。 金剛山歌劇団の演出家、金宰鉉さんは、「リニューアルされた平壌大劇場で単独公演を行えたことは大変な栄誉。総連の芸術家に対する祖国の関心と配慮がどれほど大きいかをあらためて感じた」と話す。 「太鼓遊びの舞」に出演した朴順任さんは昨年12月から祖国に滞在しながら作品を完成させ、練習を続けてきた。「独舞を任されたことに大きな重圧を感じて、一時はあきらめかけたが、劇場が日に日に完成してゆく光景や建設作業に汗を流す軍人の姿に力をもらった」という。その甲斐あってか、朴さんは「太鼓踊りの名人」として新聞でも取り上げられた。
「力と勇気もらった」
在日朝鮮芸術団の公演は毎年、市民の間で話題となる。祭典期間中、同芸術団の公演は朝鮮中央テレビでも放映された。 友人どうしで見に来たという平壌音楽舞踊学院のパク・キョンボクさん(17)と対外奉仕学院のキム・ウンミさん(17)。在日朝鮮人芸術団の公演は今回が初めてだったというが、「本当に素晴らしい。来年もまた観たい」と感想を語った。 中区域に住むリ・スギョンさん(62)は「新しい世代が1世たちの精神を引き継いでゆくという決意が感じられた。大きな力と勇気をもらった」と話した。 大同江区域に住むソ・ボンゴルさん(65)も、「日本の反動勢力の弾圧を受けて大変な思いで暮らしているだろうに、このような素晴らしい公演を見せてくれて本当にありがたい」と話した。 [朝鮮新報 2009.4.22] |