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6.15北南共同宣言9周年記念 第7回愛知同胞女性文化発表会

運動受け継ぐ同胞女性のパワー 祖国統一の願い、歌に込め

 6.15北南共同宣言9周年記念第7回愛知同胞女性文化発表会「われらはひとつ」が6月20日、ウィル愛知(名古屋市東区)で行われ同胞、日本市民ら約600人が観覧した。発表会には、県下女性同盟各支部の芸術サークルのメンバーをはじめ同胞女性230余人が出演。祖国統一の願いを込め、朝鮮の歌や踊り、民族楽器演奏を披露した。

230人、多彩な演目

同胞女性120人による合唱「われらはひとつ」

 名港支部は、20年以上の伝統を誇る支部のチャンゴクラブを中心に、30代の同胞女性らを交え民族楽器演奏と歌「オナラ」を披露。洗練されたチャンゴやカヤグムの音色と美しい歌声で観客を魅了した。

 サークル発足時からのメンバーの李貞淑さんは「女性同盟支部の活動の一環として苦難を乗り越えて活動してきた。今日は30代から60代が共に舞台に上がった。今後も活動の幅を広げていきたい」と語った。

 守山支部は民俗舞踊「タルチュム(仮面の舞)」を披露。出演者10人のうち7人が朝鮮舞踊未経験だったが、「民族の伝統と文化を受け継ぎたい」との思いで練習を重ねてきた。

 舞踊指導を行った鄭悠衣さんは「みんなが一つになって朝鮮舞踊を楽しんでいる。オモニたちの力の偉大さを実感した」と語った。

東春支部の器楽合奏「美しいまち」

 玉流琴と舞踊「トラジ」を披露した名駅名西支部は、今回の公演を機に朝鮮舞踊の経験者と30代同胞女性を集めた。

 許淑禮さんは「初めは恥ずかしがっていた人も、次第に楽しさを覚え練習に打ち込むようになった。若い世代が支部と交わるきっかけになった」と語った。

 発表会では、若いオモニたちが考案した独創的な踊り、地域同胞社会を応援する替え歌、リコーダーなど学生時代に習った楽器を使った合奏など多彩な演目が観客の笑いと感動を誘った。

 観客たちは「忘れかけていた自分の立場、民族性の大切さを示してくれた」「若い同胞女性たちが1世の思いを継いでくれてうれしい」などと感想を述べた。

若い世代が多数出演

豊田支部の重唱「われらの願いは統一」

 発表会の最後は1世の女性同盟顧問と活動家、各支部の代表ら120人による合唱「われらはひとつ」。力強い歌声で祖国統一への願い、在日同胞社会の発展に貢献する決意を披露した。

 女性同盟本部文化部長の権順子さんは「発表会を成功させるため、各支部の役員たちが同胞を訪問し練習に取り組んだ。その過程で支部と若い世代のつながりを広げることができた」と成功の要因を語った。

 準備過程では、子どもを抱えて練習に取り組む同胞、初めての朝鮮舞踊や楽器を一生懸命練習する同胞、朝鮮語の歌詞を必死に覚える同胞たちの姿が各地で見られたという。

 「トンポアイネット拡大21」に取り組む女性同盟本部は、幅広い同胞たちとの連携を深めるため、発表会準備期間に25個のサークルを新設。既存の40個の文化芸術・スポーツクラブと合わせて260人以上が参加している。新しく関係を築いたり、信頼を取り戻した同胞も多い。発表会ではこうした運動の成果がいかんなく発揮された。

 女性同盟本部の゙錫姫委員長は「経験者たちが支部の文化部長を務め練習を引っ張ってくれたこともあり、多彩な演目で発表会を開くことができた。若い世代が多数出演したことは、女性同盟の活動を継承していくうえで大きな力になる」と語った。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2009.7.1]