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「碑」建立は始めの一歩

「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会」代表 矢野恭子さん

 大学3年生の時に「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会」(1982年発足)に参加し、27年。追悼式だけでなく、遺骨の発掘や証言者の聞き書きなどに奔走してきた。91年からは、「追悼碑」の建立に向け尽力。多くの困難を乗り越え先月、碑を完成させた。

 活動当初は、「何かいけないことでもやっているかのような、孤立感や恐怖を味わったこともあった。同時に在日朝鮮人たちは日々、そのような状況下で生活しているのだと思い知った」と述懐する。

 「何も行動しないということは、世に知らせられない、ひいては歴史事実の隠ぺいに加担することになってしまうから、何としても運動を続けていかなければならないと思う」

 「碑の建立は始めの一歩」。今後は、個人所有である「追悼碑」の維持に向け法人化を目指す。(裕)

[朝鮮新報 2009.9.14]