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美術は発見と出会いの場

第38回学生美術展で金賞 朴蓮順さん

 第38回在日朝鮮学生美術展高級部2年生部門で、絵画「世界からの克服」が金賞に選ばれた。作品は、横1メートル、縦2メートルはある大作。作品を描こうと思ったきっかけは、「世界・社会と自分を比べた時、自分がちっぽけだなと感じられた」ことにある。そんな自分に何かできることがないかと模索する思いが作品に込められている。草原とつながる青い海には色鮮やかな魚が泳ぎ、中央には大きな舵が描かれている。隅を飾る車輪のひとつは逆さまに掲げられた時計だ。それらを見上げる少女の背中は何を物語っているのだろうか。

 金賞に選ばれ「びっくり、安心、うれしい」と率直な感想を述べる。美術は自分にとって「発見と出会いの場」。将来はアーティストになるのが夢だ。

 今後は「自分にしか描けない個性的なアニメ的作品、映像作品、写真作品などを手がけてみたい」。(潤)

[朝鮮新報 2009.10.5]