社会科学院民俗学研究所研究士　チョ・テイルさん

　朝鮮民俗学の第一人者として知られている。現在６６歳。

　兵庫県尼崎で生まれ、幼少期から朝鮮の歴史と民俗に特別な興味を寄せた。

　１９６０年に帰国。金日成総合大学歴史学部を卒業してから今日まで同分野の研究に従事してきた。

　「朝鮮工芸史」（８８年）、「朝鮮の冠婚葬祭」（８９年）、「朝鮮の地方料理」（９７年）、「朝鮮民俗学」（０１年）、「朝鮮民俗辞書」（０４年）、「朝鮮民族の伝統的な生活文化と風習」（全２５巻、０７年）など著書は２５０冊を超える。

　これまでの人生を振り返り、｢幼い頃からの夢を実現できたことがいちばんの喜び｣だと話す。

　０３年から民俗学会会長を務める。最近の研究テーマは、朝鮮料理の由来とその変遷過程を科学的に明らかにすることだ。【平壌支局】

［朝鮮新報 2009.10.13］