「地下水のような存在に」 |
「トラジ会」名誉会長 金在根さん 兵庫・西神戸、須磨垂水地域の同胞高齢者たちの親ぼくを図る「トラジ会」の結成から9年間、会長を務めた。80歳。 思想や理念、国籍、団体の所属を問わず、すべての同胞が集い楽しく過ごせる親ぼくの場を作ることを、結成準備段階から目標に掲げ活動してきた。 毎月、食事会や旅行などを企画。「人が人を呼び」、まったく縁のなかった同胞も含め毎回平均50〜60人が参加して賑わっている。「楽しい」「生きる希望をもらった」と参加者やその家族からも好評だ。 日本の老人クラブとの交流や朝鮮学校の美化活動にも取り組む。ダンスやチャンゴを楽しむ人が増え、朝鮮語を覚えた人もいる。 「トラジ会は地下水のような存在。見えないところで働き花を咲かせている」 生きる希望を与え同胞社会に貢献する―自身にとっても生き甲斐だ。(泰) [朝鮮新報 2009.10.19] |