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女性同盟練馬文化教室合同発表会「連連」 ポジャギとはがき絵70点

自然の風合い生かした作品

観客に作品の説明をする諸慶子さん(左)

 東京・練馬文化センターで9〜11日、女性同盟練馬文化教室合同発表会「連連」が開かれた。

 会場には、女性同盟練馬支部が主催するポジャギ教室(辛錦玉講師)とはがき絵教室(金美恵講師)の参加者14人による、ポジャギとはがき絵約70点が展示された。

 2003年にスタートしたポジャギ教室は、毎月1回(13〜16時)区内の同胞宅で行われている。

 講師の辛さんは、「ポジャギは朝鮮特有の手芸のひとつ。私を含めて受講生のほとんどが在日2世なので、おのずと朝鮮の伝統文化に愛着を感じているのかも。開設当初9人で始まったサークルが時には3人、5人になっても自然体で続けてこられたのは、参加者たちが不思議なポジャギの魅力に取りつかれてしまったからだろう」と話す。

 草木染で自然の風合いを生かした作品の数々は、どれも素人が手がけたとは思えないものばかり。自然光が差し込む大きな窓ガラスに掲げられた麻のポジャギは、その昔、生活道具として使われてきたポジャギを、現代女性が装飾品として生まれ変わらせたものである。

ポジャギの技法を使ったソーイングセット

 諸慶子さんと吉善子さんは、以前夫や自分が着ていた麻のシャツとブラウスを素敵なポジャギにリメイクした。「前身ごろと後身ごろ、それから袖の部分を生かして作った」。会場を訪れた友人らは「へぇー」と感心の声をあげていた。

 ポジャギ教室に通う女性たちは、それぞれ家族の介護や自身の闘病、娘や嫁の出産、育児のサポートなどといった家庭の事情を抱えている。日々忙しい生活に追われる中、ポジャギを一針一針縫い進める手仕事は、彼女たちの辛い気持ちを慰め、作品を完成させる喜びを感じさせてくれた。

 はがき絵教室も毎月1回、支部事務所に集まって行われている。開設から3年、「最初は題材の『魚』を前に置いて、どう描けばいいのか分からなくて30分も悩んでしまった」という女性同盟練馬支部委員長の安正恵さんも、この間、描きためた作品を出展した。

 今回の発表会は、これまでの文化教室のまとめとして開催されたもの。案内はがきを580枚準備して、同胞はじめ区議会議員や日本の市民などに広く知らせたという。

 安委員長は、「作品の説明をする出品者たちの表情がとても輝いていたのがうれしかった。これを機に、文化活動に関心を寄せる多くの人たちと連なっていければ」と思いを述べた。

 会期中、会場には約230人が訪れた。(金潤順記者)

[朝鮮新報 2009.10.23]