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女性同盟伊丹文芸作品展示会 3年間の結晶、227作品を展示

バラエティーに富んだ作品が展示された

 「女性同盟伊丹文芸作品展示会」が11月25〜27日、伊丹市中央公民館1階ホールで行われた。同支部の各サークルメンバーが製作した書芸、水墨画、水彩画、きめこみ、押し花、民芸グッズなど227作品が展示された。また、伊丹朝鮮初級学校生徒たちの作品も展示された。

 作品は、今回の展示会のために3年かけて製作してきた力作ばかりで、会場を訪れた同胞や日本市民らは、「素晴らしい展示会。作品から作者の息づかいが感じられる。年代を感じさせない若々しい作品は民族の心を伝えている」「流れるようなハングルの文字を見て、女性たちが楽しくにぎやかに制作している姿が思い浮かぶような作品だ」「人が集い、語らい、笑顔がはじける空間でステキ。日々の積み重ね、暮らしの中から生まれた作品なので温もりがあっていい。オモニたちの底抜けの明るさに圧倒されそう」などと感想を残した。

 作品を出展したオモニたちは、「制作している時は、自分の作品はたいしたことないと思っていたが、実際に展示してみるとすごい」「最初は人に見せられるようなものではないと思っていたが、たくさんの人に見てもらうことができてうれしい」「毎週サークルを楽しみにしている。みんなわがままだから、しゃべってばかりで創作しない時もあるが、展示会に来てくれた人たちがほめてくれてうれしい。これからも続けていきたい」などと語った。

「朝・日交流、息抜きの場」

作品を出品したオモニたち

 会場を訪れたことをきっかけに、サークルに参加したいという人など、今回の展示会を通じて女性同盟に対して認識を改めた同胞女性も多かったという。

 女性同盟支部の李慶子委員長は、「サークルに参加する女性たちは粘りや頑張り、心配りなどさまざまな持ち味を持っている。その個性を各サークルの講師たちが一つにまとめ、おいしい料理にしてくれた結果が今回の展示会だ」と話す。

 その一方で、「朝・日交流の一環として3年前に第1回展示会を行った。今回は在日同胞を取り巻く情勢が厳しいこともあり、公民館での開催にこぎつけるまでが大変だった」と振り返った。

 前回同様、グループ・モナリザのメンバーが今回もコーヒーサービスなどで来場者をもてなした。同グループは毎年、伊丹初級に本を寄贈するなどの活動を地道に行っている。

 メンバーたちは、「朝鮮学校や朝鮮の人を支えるとかではなく、同じ立場の人間として付き合っていきたい」「みんな明るくてパワーと勇気をもらえる」と話した。

 李慶子委員長は、「これからも日本の人との交流、地域社会と緊密な関係を築いていきたい。同時に、オモニたちの息抜きの場としてサークル活動をより活性化させていきたい」と抱負を語った。(鶴)

[朝鮮新報 2009.12.14]