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くらしの周辺−当たれ、予選!

 今年の世相を表す漢字に「新」の字が選ばれたそうだ。新内閣発足に行政の刷新、新裁判員制度のスタート、さらにはエコポイントやエコカー、高速道路の新料金導入とやらで。長年続く不況による鬱々とした思いを、払拭させたい一心が垣間見える。

 私はてっきり「民」だろうと思っていたが、今回も見事に大はずれだった。何を基準にしたのだ!と罵声を浴びせたくなるが、やはり大衆の意見には抗えない。

 生まれてこのかた、予想連想をしたことに当たったためしがない。宝くじに懸賞応募、ひいてはデパートの大抽選会にいたるまで。費やしたものに比べ報酬は微々たるものだ。

 何かこう深慮遠謀すると結果がダメになる性質のようだ。ぜひこうなりたいと気負えば気負うほど木から滑り落ちてしまう。われながら情けない。

 ところで、W杯に44年ぶりの出場権を獲得した朝鮮サッカー選手の活躍がもうじき見らる。北南ともに出場というもう一つの楽しみも加わり、大会から目が離せないことになりそうだ。

 朝鮮は過去、初出場ながらにしてベスト8に入り、世界にその名を知らしめた。

 今回は予選リーグから強豪ぞろいだがアグレッシブに闘い、ぜひともあの感動を再現してもらいたいものだ。

 来年はウリナラの象徴とも言うべき虎(寅)が干支であるから、さぞや勇猛果敢に一戦一戦に臨んでくれることだろう。本大会が今から待ち遠しい。

 さて、試合結果を予想でもしてみようか。いやいや、当分は胸の内にそっとしまっておこう。(李圭学、教員)

[朝鮮新報 2009.12.19]