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「手の届く大会」に 大阪朝高・朴慶雅監督

 「必ず『全国大会』に出場するんだ」という気持ちを持つよう、生徒を育ててきた。部員が少ないなかでも、成果を出そうとモチベーションをあげてきたことが功を奏した。また、厳しい部活動に理解を示してくれた学父母らの存在が大きかった。

 実はこれまで、自分の力不足で生徒に勝つイメージを持たせてあげることができず、どのようにすれば生徒の能力を引き出すことができるのかを勉強した。その過程で、生徒に100点満点を求めるのではなく、個々の得意な部分を引き伸ばし互いが補えるよう、そのようなチーム作りに力を傾けた。休みがほとんどない練習に生徒もついてきてくれた。

 勝つことが目的だが、勝ったあとに総括し、良かった部分を分析することに重きを置いてきた。最終的に何を得たのか、それを信念としてもつよう教えてきた。

 今回、なによりも神奈川のオモニ会をはじめ、同胞の応援に感謝したい。応援のおかげで選手たちはモチベーションを常に高く維持することができた。

 背が低いだけに相手チームをどう攻略するのか−これが大会のポイントだった。全国の強豪と試合をしたことで、1、2年生はたくさんの経験をした。3年生は集大成となる大会で楽しそうだった。

 「全国」が手の届くものになったと実感している。今後、やればできるんだという信念を胸に、新たな伝統を創っていけるよう指導にいっそう励みたい。(談)

[朝鮮新報 2009.1.7]