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金永基選手後援会が激励会 神戸朝高出身の湘南ベルマーレGK

「力の源は同胞愛」

 在日同胞プロサッカー選手の金永基選手(24、J2・湘南ベルマーレ所属)を激励する集いが1月9日、「金永基選手後援会」主催で行われた。金選手の出身地、兵庫県姫路市で催された激励会には、総連支部委員長、西播朝鮮初中級学校校長、同胞愛好家、生徒、県下同胞、神奈川から駆けつけた日本人サポーターら60余人が参加した。

朝鮮代表への期待

激励会には60余人が参加した(1月9日)

 激励会では、後援会の田督人会長(41)があいさつし、在日本朝鮮人蹴球協会の崔英秀副会長が祝杯の音頭をとった。

 会場には金選手のオモニ、徐初枝さんも駆けつけた。「たくさんの同胞が息子のためにと尽力してくれている姿に感激している。同胞愛の温もりを感じている」。

 幼い頃から金選手を見守ってきた兵庫県蹴球協会の閔明基副会長は、「亡くなられたアボジが今日の永基選手の姿を見たら、どれほど喜ぶだろうか。これからもたくさん応援し、いつか朝鮮の国家代表選手になってもらいたい」とエールを送った。

 金選手は参加者に感謝の意を述べ、「私の力の源は同胞の応援です。同胞には、自身の活躍によって大きな力と勇気を与えたい」と力強く決意した。

母校でサッカー指導

憧れの先輩、金永基選手とボールを蹴る西播初中生徒

 金選手は4日、西播初中を訪れ、初級部サッカー部の新年初練習に参加した。グラウンドには、この日を待ち望んでいた生徒と学父母ら70余人が集った。

 親切に技術指導する金選手は、「母校の生徒と一緒にボールを蹴ると楽しい。生徒らの希望となれるよう、もっと活躍しなければと思った。生徒たちはこれからもサッカーを愛し、一生懸命練習することで、朝鮮学校の気概を広く示してもらいたい」と語った。

 参加者は練習後、生徒のオモニたちが準備したトックをほおばりながら、来年も新年初練習に必ず参加するという金選手の温かい言葉を受け取った。

同胞愛する好青年

 金永基選手は、西播初中、神戸朝鮮高級学校、桃山学院大学を卒業。湘南ベルマーレに入団後は2007年、2008年の全試合にフル出場した前途有望な大型GK(身長190センチ)だ。

 機会を見ては母校を訪れ、朝鮮学校に通う後輩たちにサッカーボール、記念品などをプレゼントし、同胞の力になればと地域同胞社会発展への協力も惜しまない好青年だ。【金永基選手後援会】

[朝鮮新報 2009.2.4]