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全日本女子アマチュアボクシング大会軽中量級 大阪朝高・高清香選手が金

高清香選手(右)と宋世博監督

 大阪朝鮮高級学校ボクシング部の高清香選手(高1)が、6〜8日にかけて宮城県仙台市の宮城野体育館で行われた第7回全日本女子アマチュアボクシング大会「演技の部」軽中量級で優勝した。同校女子部員の「全国」制覇は5人目となる。

 「演技の部」は2日間行われ、フットワーク、ストレートなど攻撃、ブロックなど防御を中心とした基礎技術、シャドーボクシングやサンドバッグなど実戦技術で争われた。

 「演技の部」軽中量級には、熊本、岐阜、埼玉など全国の強豪校選手、一般も含め各県の代表15人が参加した。

 高選手はいずれの種目でも目を見張るような高いボクシング技術を披露し、審判員からは賞賛の声が上がった。結果、2位の吉居葉子選手(札幌工業定時制、大会2連覇中)を2ポイント上回る113点で金メダルに輝いた。
 

「演技の部」で高い技術を披露し評価を得た

 金メダルが決まった瞬間、監督や部員、両親やOB、OGへの感謝の気持ちでいっぱいになったという高選手は、「優勝したい気持ちでいっぱいだったので、本当にうれしい。練習は厳しかったけど、ボクシングが好きだったので乗り越えてこられた。これからもいろんな大会で活躍できるよう、練習に励んでいきたい」と語った。

 宋世博監督は、総聯宮城県本部の全道鉉総務部長をはじめ激励、応援に駆けつけてくれた同胞に感謝の意を示しながら、高選手は1年生ながら技術面で群を抜いていたと評価。「厳しい練習と血のにじむような努力があっての金メダル、そして民族教育の金メダルであり、朝鮮ボクシング技術の金メダルだ」と述べた。【大阪朝高ボクシング部】

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 【解説】大阪朝高女子ボクシング部は、当時2年の李章妃さんが2002年に入部し創部され、03年の第1回大会から毎年、全日本女子アマチュアボクシング大会に出場している。

 05年夏には当時2年の金聖姫さんが女子としては初めて朝鮮での強化合宿に参加(朝高男子選手の強化合宿参加は95年から)。世界王者級の朝鮮女子選手とスパーリングをするなど貴重な経験を積み、女子朝高生としては初めて第3回全日本大会(05年3月)の実戦競技に出場し3位、翌年の第4回全日本大会(06年3月)実戦競技では準優勝した。

 以後、大阪朝高ボクシング部は「男女の名門校」として民族教育の正当性を内外に広く示しており、今回、高清香選手の優勝も民族教育の歴史に新たな1ページを刻んだ快挙と言える。(東)

[朝鮮新報 2009.3.11]