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〈2010年W杯アジア地区最終予選〉 鄭大世選手の父母、親戚が観覧

息子の勇姿に感激

UAE戦を観覧した鄭大世選手の親戚

 朝鮮がUAEに勝利した金日成競技場には、多くの観衆と共に鄭大世選手の両親と親戚の姿もあった。

 「試合が始まると共に涙が止まらなかった。これまでたくさんの試合を観戦したが、息子が祖国の地で祖国の選手たちと共に勝ち取った勝利は、一生記憶に残るだろう」

 鄭大世選手のオモニ・李貞琴さん(58)は、試合後の感想をこのように語った。

 アボジの鄭吉夫さん(68)は、「最高の気分だ」と言葉少なく語ったが、その表情は誇りに満ち溢れていた。

 夫妻にとって、日本で息子の姿を見るのはよくあることだった。しかし平壌の地で、「鄭大世!」と市民から応援される息子を見るのは初めてのことだ。

 「祖国で息子の試合を観たかった。在日同胞の夢、祖国の人々の夢を背負って試合に出られるのはとても幸せなこと」(李さん)

 今回の観戦のために、鄭吉夫さんは25年ぶり、李貞琴さんは5年ぶりに祖国を訪問した。

 鄭大世選手の伯母である李淑姫さん(60)も、「祖国は大世がナショナルチームの一員として試合に出られる機会を与えてくれた。海外同胞にとって、祖国がいかに大切なものなのかを実感している」と感想を述べた。

[朝鮮新報 2009.4.1]