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プロ修斗 タイトル戦に名乗り 朴光哲選手 KO勝利

20周年記念興行

 在日同胞プロ格闘家の朴光哲選手(KRAZY BEE所属、環太平洋ウェルター級初代王者、現世界9位)が10日、東京・JCBホールで開催された総合格闘技・プロ修斗の興行で、公式戦無敗の新鋭、ウエタユウ選手(PUREBRED京都所属、同級環太平洋4位)と対戦。見事なKO勝ちを収めた。

相手をダウンさせパウンドの連打で試合を決めにかかる朴選手(上)

 結成20周年を記念して開催されたこの日の興行「修斗伝承 ROAD TO 20th ANNIVERSARY FINAL」は、強豪同士の好カードが目白押しで会場は超満員。歴代王者や新旧の名選手たちも熱戦を見守った。

 修斗でキャリアを積んだ朴選手にとっては、特別な思いが込もった試合。ウェルター級戦線で存在感を示すためにも「強い勝ち方」が求められていた。

 ローキックで間合いを計る相手に対し、朴選手は左ジャブを的確に当てていき試合のペースを握った。

 大きなフックを織り交ぜながら左ジャブを上下に打ち分ける朴選手の的確な攻撃に絶えかねた相手は、打撃を嫌って組み付いた。それでも、ひざ蹴りで攻め続けた朴選手は離れ際、左フックを顔面にクリーンヒットさせ相手を倒した。さらに、頭を抱え防御する相手にかぶさり、強烈なパウンドの連打で試合を一気に決めにかかった。一方的な体勢となりレフェリーが試合を止めた(1R4分56秒、TKO)。

 会心の勝利を掴んだ朴選手は、喜びをダンスで表現し、会場を沸かせた。

 常に「格闘技を知らない人でも楽しめる試合をしたい」と心がけてきた朴選手。この日は自他共に納得のKO勝利だった。

 朴選手は試合後、「修斗の節目の試合に出場し、良い試合を見せることができてよかった」としながらも、同級世界王者を名指しし「これでもう逃げられないだろう。次は自分とたたかってほしい」とタイトル戦に名乗りを挙げた。

 応援に駆け付けた同胞青年は「胸がすく気持ち良い試合だった。今後に期待が膨らむ」と語った。(泰)

[朝鮮新報 2009.5.13]