大阪朝高 金泰秀選手 インターハイ出場へ、ボクシング府予選大会で優勝 |
パンチ打ち分け上位狙う
大阪朝鮮高級学校の金泰秀選手(高3)が今夏の「全国」高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場することになった。 4月25、26、29の3日間、大阪府高等学校春季種目別大会兼第63回「全国」高等学校ボクシング選手権大会大阪府予選大会が大阪朝高で行われ、金選手はライト級で見事優勝した。地元開催で緊張した様子も見られたが、着実なたたかいぶりで大会を制した。 金選手は初戦、3RでRSC勝ちをおさめ、準決勝では壮絶な打ち合いに競り勝った。決勝では興国高の高田陵平選手と対戦。出だしは緊張のため思うような試合運びをできなかったが、ラウンドを重ねるごとに本来の調子を取り戻し、3−0の判定勝ちでインターハイへの切符を手にした。 金選手は「3月の選抜大会では結果を残せなかっただけに、インターハイではかならず好成績を収め、関係者や同胞の期待に応えたい」と語った。 今大会、大阪朝高からはモスキート級からウェルター級まで2、3年生を中心に8選手が参加。ライトウェルター級の金泰寛選手(高3)、ウェルター級の朴豊輝選手(高3)は決勝戦まで進出するも僅差の判定で破れ、涙を呑んだ。 大阪朝高・宋世博監督は大会を総括し、「『全国大会』に出場するんだという選手たちの強い意気込みが伝わってきた。そうした気持ちが良い結果へとつながっていく。さらなる成長のため指導に熱をこめていきたい」と述べ、金泰秀選手がインターハイで上位を狙うためには、パンチの打ち分けにさらなる磨きをかける必要があると指摘した。 大会期間、会場となった大阪朝高には多数の学父母、OB、教職員らがつめかけ応援。終始熱気に包まれた。 一方、金泰秀選手は6月19日から21日にかけて和歌山県で開催される近畿選手権大会に大阪府代表として出場し、7月28日から8月3日にかけて奈良県平群町総合スポーツセンターで行われるインターハイに出場する。【大阪朝高ボクシング部】 [朝鮮新報 2009.5.13] |