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東京朝高サッカー部 初の関東大会出場、インターハイ都予選に向け自信

 東京朝鮮中高級学校サッカー部が第52回関東高等学校サッカー大会に東京都代表として初出場した。

セットプレーから失点

後半、コーナーキックから攻め込む東京朝高

 東京朝高は5月30日、熊谷スポーツ文化公園陸上補助競技場で行われた渋谷幕張高(千葉県代表)との関東大会初戦に臨んだ。雨のなか、会場には多くの学父母、OBらが多数つめかけた。

 4−4−2のダブルボランチでサイドから攻めた東京朝高は、4−5−1の守備的なスタイルから縦パスやセットプレーで好機を作る渋谷幕張高を相手に、序盤から果敢な攻めを見せた。

 東京朝高は、五分五分の展開を見せていたが、前半36分にコーナーキックから相手選手をフリーにさせ、失点。0−1で前半を折り返した。

 後半、東京朝高はまず同点に追いつき延長戦に持ち込もうと、より積極的な攻撃を見せた。しかし7分、コーナーキックからこぼれ球を拾われ、追加点を許した。

 その後、東京朝高は最終ラインの選手が攻撃に加わるなど幾度もチャンスを演出。しかし精度に欠き、なかなかゴールを割ることができないまま、試合終了を迎えた。

 渋谷幕張高の選手らは、「東京朝高は強かった。とくにフォワードはヘディングが高くて、体の使い方もうまかった」と語った。

 会場で選手たちに声援を送っていた在日本朝鮮人埼玉県体育協会の黄雲海会長は、「インターハイ出場を目指して、これからもぜひがんばってもらいたい」と選手たちを激励した。

インターハイに向けて

「今年こそインターハイへ」と選手たちは闘志を燃やしている

 東京朝高の選手たちは、初出場の関東大会で結果にこだわっていた。

 金昇基主将(高3)はインターハイ都予選に向け、「声を出して走り続けるサッカー、スペースを利用して展開する厚みのあるサッカー」に磨きをかけるとともに、ボールを前へ前へと近づける意識を高める必要があると課題を示した。

 選手たちは初出場の関東大会で収穫も得た。とくに、関東大会都予選で2位になったことで、自分たちの実力が十分に通じるという「自信」を得られたことだという。

 そして、今回の関東大会出場を機に、同胞の高い期待もいっそう強く感じた。そのような期待に応えるためにも、「今年こそインターハイへ」という気持ちは日に日に高まっているという。

 金鍾成監督は課題として、フリーになった選手のボールの呼び込み意識を高める必要があると指摘しながら、「技術、スタミナ、メンタルの面でも修正点が見つかった。今後、勝つという気持ちをさらに全面に出すようなサッカーを見せていきたい」と語った。

 一方、東京朝高のインターハイ都予選初戦(準々決勝)は14日に行われる。20日の準決勝に勝てば、同部初のインターハイ出場が決まる。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2009.6.3]