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青商会フットサル全国大会 滋賀・三重合同が初代王者に

大会に参加した青商会世代の選手たち

 「Kycフットサル全国大会in愛知」(主催=在日本朝鮮青年商工会、主管=同実行委員会)が6〜7日、愛知県内のフットサル場で開催された。

 青商会主催の初めての全国大会には、県内から8チーム、他の5県から4チームの計12チーム、約100人が参加。大会2日目には、東海地方朝鮮初級学校フットサル大会、40歳以上のミニサッカー大会、子どもたちのためのウリウリコッポンオリ・ミニコンサートが開催され、県内同胞など250人が集まった。

 大会初日、東海フットサルクラブ(愛知県豊田市)で予選リーグが行われた。4チームずつ3つのグループに分かれて熱戦が繰り広げられた。

 昨年の愛知県フットサル大会の覇者で優勝候補筆頭の愛知・名中は、危なげない戦いでグループAを1位突破。グループBでは京都が善戦するも、地力で勝った愛知・中川が、またグループCでは他県から参戦の滋賀・三重合同が強豪の愛知・瀬戸を抑えて、それぞれ1位通過した。

 翌日の決勝トーナメントでは、予選各グループの1、2位にワイルドカードとして2チームが加わり、場所を名古屋ベイフットサルクラブ(愛知県名古屋市)に移して行われた。

 予選を勝ち抜いたチーム同士のレベルの高い戦いが続いたが、決勝に駒を進めたのは、前評判どおりの実力を発揮した名中と、ダークホースの三重・滋賀合同だった。

2日間にわたって熱戦が繰り広げられた

 決勝は大会きってのハイレベルな戦いが展開された。メイン会場となった、大洋薬品オーシャンアリーナ(日本初の屋内フットサル専用コート)で行われたこの試合は、大会参加選手、また2日目のイベントに集まった同胞や子どもたちが見守るなかで行われた。

 個人技、早いパス回しからチャンスを作る名中に対し、滋賀・三重合同は的確なポジション取りからカウンターを狙った。

 互いに決定機をなかなか作れなかったが、前半中盤、滋賀・三重合同が一瞬の隙を突き、得点を挙げると、次第に名中に焦りの色が見え始めた。名中は個々の能力で突破を図るも、そのつど、滋賀・三重合同が攻撃の芽をつぶし、逆に後半にも追加点を挙げ、2−0のスコアで初代王者に輝いた。

 滋賀・三重合同は、大会初日に全員で顔を合わせたばかりのチームだったが、運動量で他チームを圧倒していた。滋賀側の主将を務めていだ重鉉さん(36)は、「即席だったけど、みんなでがんばろうと気持ちをひとつにしたことが、この結果を生んだと思う」と笑顔を浮かべた。

 一方、名中の主将、金石柱さん(38)は、「地元愛知から優勝チームを出したかったし、その期待をひしひしと感じていた。昨年の愛知県フットサル大会の優勝メンバーだったが、滋賀・三重合同が一枚上手だった」と優勝チームに賛辞を送った。

 大会の表彰式では、1、2、3位の各チームに朝鮮新報社から副賞としてフットサルボールが贈られた。(茂)

[朝鮮新報 2009.6.17]