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鄭大世選手が日本に戻る 「道は開けた」

羽田空港に到着した鄭大世選手と在日本朝鮮人蹴球協会の李康弘理事長(6月19日)

 鄭大世選手(25)が19日夜、遠征先のサウジアラビアから日本に戻った。李康弘理事長をはじめとする在日本朝鮮人蹴球協会関係者が羽田空港で出迎えた。鄭選手は李理事長と抱擁すると大粒の涙を浮かべた。

 鄭選手は空港で、「チームの絆はダイアモンドのように固くなった」と述べ、胸を張った。また、サウジ戦の後半ロスタイムを振り返り、「25年間の人生が走馬灯のように流れた」と語った。さらに鄭選手は、W杯出場の要因に、「朝鮮代表の精神力の強さ」をあげた。

 鄭選手は代表デビューから約2年の間、チームからたくさんのことを学んだと述べたうえで、今後朝鮮代表を志す朝鮮学校生徒たちに向けて、「道は開けた。後輩たちのためにも、(さらに広い)道を開いていきたい」と熱いメッセージを残した。

 この日、空港では20数社の報道陣が鄭選手を囲んだ。(東)

[朝鮮新報 2009.6.24]