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第15回在日同胞大登山大会 北アルプスの大自然の中でリフレッシュ

 第15回在日同胞大登山大会(主催=在日本朝鮮人登山協会、金載英会長)が9月27〜28日、長野県の上高地・焼岳(2455メートル)で行われた。16都道府県から160人の同胞登山愛好家たちと、南朝鮮から「大韓山岳連盟」のメンバー6人が参加した(写真)。

 今年4月からスタートした「日本百名山」登山(9月28日現在、60座制覇)が各地で活発に展開されるなか開催された今大会は、「健康増進と親ぼく、団結と同胞ネットワーク拡大」の目的達成に向け、参加者たちが一丸となった。

年に一度の楽しみ

 初日、地域ごとに現地へと向かった。関東の同胞たちは、東京・新宿から2台の観光バスに乗り込み、5時間半をかけ目的地に到着した。

 他地域からも三々五々集い、午後4時に宿泊先に一堂が会した。

 夜には大宴会が開かれた。

 宴会では、金会長があいさつをし、「不況が続き、情勢も困難な中、多くの同胞たちの元気な姿を見て力を得た。歴史は一般大衆が創るもの。登山を楽しむ同胞たちの記録を残そうと『日本百名山』登山を始めた。残り40座は険しい山々だが、みんなで力を合わせて、来年9月までに必ず登攀しよう」と呼びかけた。

 参加者たちは、愛知同胞登山協会が用意したキムチとおいしい料理、お酒を堪能しながら、1年ぶりの再会を喜び、談笑しあった。

 また、李英銖副理事長の司会のもと、各地域の紹介とともに「日本百名山」登山の経過報告が行われた。

 終盤は、東海、兵庫朝鮮歌舞団の公演で盛り上がり、参加者たちの踊りの輪が広がった。

大いに満喫

 翌日、焼岳の北峰(2399メートル)を登山する人と上高地を散策する人とに半数ずつ別れ、ホテルを出発した。散策組は、大正池や田代橋、河童橋、明神池など10キロメートル以上の道のりを楽しんだ。登山組は、新中の湯登山口(1530メートル)から登り深い森を抜け、下堀沢出合(1980メートル)、険しい岩道を越え、頂を制覇した。

 群馬県の宋玉蓮さん(62)は、月に3〜4回は仲間と一緒に登山をするという。前日には乗鞍岳の剣が峰を登攀した。「険しい道のりだったが、登頂できて満足。紅葉もキレイで心が和んだ。足を引きずりながらも登ったかいがあった。年に一度、各地の山仲間と会えるこの登山大会は本当に楽しい」と話した。

 参加者たちは大登山大会を大いに満喫し、笑顔でそれぞれ帰路に着いた。

 来年、登山協会は結成15周年を迎える。各地の会員が力を合わせ「日本百名山」を制覇し、第16回大会を群馬県の尾瀬ガ原・至仏山で催す予定だ。(文=姜裕香、写真=文光善記者)

〈在日同胞大登山大会 現地ルポ〉 めざせ「日本百名山」制覇!

[朝鮮新報 2009.10.7]