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FCコリア ベスト16 初の「全国」で価値ある1勝

 関東社会人サッカーリーグ1部に所属するFCコリア(写真)が、17〜21日に千葉県市原市で行われた「第45回『全国』社会人サッカー選手権大会」に出場した。FCコリアは、日本サッカー協会に登録している外国人選手6人以上が在籍する「準加盟」チームとして、予選を突破して同大会に初めて出場するクラブとなった。

■圧倒した1回戦■

 Jリーグ、JFL(日本フットボールリーグ)のクラブを除いた社会人クラブから、予選を勝ち抜いた32チームが参加するこの大会。優勝、準優勝チームは無条件で、ベスト4まで勝ち抜いたチームは条件によって、JFLへの昇格をかけた年末の「『全国』地域サッカーリーグ決勝大会」に参加できるとあって、毎年、激しい戦いが繰り広げられる。

 FCコリアの初戦は17日、姉崎公園サッカー場で北海道代表のとかちフェアスカイジェネシスとの間で行われた。

 FCコリアは序盤から相手を圧倒。前半10分に金希大選手(22)が先制すると、前半30分には朝鮮大学校サッカー部のコーチでもある金載東選手(31)が頭であわせ追加点。後半にも金希大選手が2ゴールを追加し、ハットトリックを達成。4−0で大会初勝利をあげた。

 18日に市原スポレクパークで行われた2回戦では、佐賀県代表の九州INAXと対戦。ゲームを支配したが、得点にはいたらず、逆に前半32分に先制点を許した。後半もカウンター攻撃から2失点した。FCコリアの大会初挑戦は結局、「全国ベスト16」という結果だった。

 今大会の収穫は、現在のチームレベルでも戦いようによっては、「全国」の上位進出が十分に可能であるということを確認した点にある。反面、勝ち抜いたチームは、将来的にJリーグ昇格を目指し強化しているため、FCコリアと比較すると、予算規模や環境面で雲泥の差があった。また、試合には、必ずサポーターが数百人単位で来場し、チームフラッグや横断幕を掲げ、応援していることも印象深かった。

 FCコリアとしては、今後も多くの同胞から支持をえ、応援をしてもらえるようなクラブになるため、精進していきたい。【FCコリア】

[朝鮮新報 2009.10.28]