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広島の「野球テチャッキ」 選手権大会会場で

 今回、広島野球団の選手権大会出場は10数年ぶりのことだ。07年夏に再建。朝大を卒業したばかりの洪直樹主将(写真中央、25)をはじめ6〜7人からスタートし、少しずつ人数が増え、今では広島の在日野球人にとっての貴重な受け皿となっているという。

 今大会には、広島朝高の野球部2選手(写真、高3)も一員として参加した。同校野球部は現在、試合をできる部員数がいないため、野球団と合同練習をしている関係で特別参加した。練習がままならない朝高生にとって、野球団の再建はこのうえない鼓舞になったという。

 広島朝高の金竜史副主将は、「卒業後は、ぜひ野球団で在日選手権大会に出場し、交流を持ちたい」と興奮気味に話す。また、日本の小学校時代に「全国大会」出場経験がある朴鍾基主将は「野球の魅力、おもしろさを在日同胞社会で広め同胞の野球人口を広げたい。野球を通じた同胞のネットワークも作ってみたい」と話す。

 朴主将は、卒業後は朝大に入って野球を続けたいと笑顔で語った。

 大会初日夜の交流会会場、車で11時間をかけて来たという広島選手たちの笑顔、そして「在日野球界を盛り上げましょう!」と話す洪直樹主将の明るい声が場の空気を和ませていた。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2009.11.11]