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金光浩コーチ、安英学、鄭大世選手に人民体育人称号

「同胞、祖国に喜びを」〜W杯に出場するサッカー朝鮮代表〜

祝宴後、会館内で行われた記念撮影

 朝鮮民主主義人民共和国人民体育人称号が在日同胞プロサッカー選手らに伝達された。22日、朝鮮会館で行われた伝達式には、総連中央の許宗萬責任副議長、南昇祐副議長、「益柱副議長兼民族圏委員会委員長、在日本朝鮮人体育連合会の金露顕会長、在日本朝鮮人蹴球協会の文章弘会長らが出席した。受賞者は、サッカー朝鮮男子代表の金光浩コーチ(在日本朝鮮人蹴球協会副会長)、安英学選手(蹴球協会会員)、鄭大世選手(蹴球協会会員)。

 式では、許宗萬責任副議長が朝鮮最高人民会議常任委員会の政令(10月22日付)を読み上げ、人民体育人称号の証書を伝達した。受賞者らは、今回の受賞は民族教育の正当性と在日サッカー界の努力が示された結果であると述べ、来年6月のW杯本大会で最善を尽くし、在日同胞と祖国人民に喜びを与えたいと話した。

 式後、祝宴が催された。あいさつした許宗萬責任副議長は、人民体育人称号を受賞した金光浩コーチ、安英学、鄭大世選手が祖国の選手とともにW杯出場権を獲得したことは、祖国のサッカー史だけではなく、総連と在日朝鮮人運動史に新たな1ページを飾り、各地同胞には喜びを、朝鮮学校生徒たちには夢と希望を与えたと指摘し、各地生徒らの「星」として本選で活躍してもらいたいと激励した。

 祝宴には、8月中旬に「青春18」切符で19時間をかけ、電車で憧れの鄭大世選手と川崎で会い、鄭選手のアドバイスで悩みの種だった進路を決め、将来は朝鮮大学校に進学し、朝鮮代表選手になりたいと決心した四国朝鮮初中級学校の趙誠泰さん(中3)と同行した権七誠教員が招待された。

 趙さんは「当時、鄭大世選手とはグラウンドで話し、進路に関するアドバイスをもらった。スパイクもプレゼントされた。来年は広島朝高サッカー部に入り、その後は朝大に進みたい」と笑顔で話した。

 安英学選手は「先輩たちの努力があったから人民体育人になることができた。受け継いだバトンを次世代に渡すためにも身を引き締め、W杯には全力で臨みたい」と述べ、鄭大世選手は「成し遂げたこと(W杯出場)の大きさをあらためて実感した。今後は人民体育人としての技量を磨くため、さらなる技術向上に励み、W杯では全世界に朝鮮チームの強い姿を見せたい」と語った。(文=李東浩、写真=文光善記者)

[朝鮮新報 2009.12.25]