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春・夏・秋・冬

 6者会談の本来の目的である朝鮮半島の非核化が、「北朝鮮の核放棄」にすり替えられて久しい。南朝鮮や日本のメディアでは、「北朝鮮の核問題」という枕詞が定着している

▼米政権の国務長官に指名されているクリントン上院議員は13日、上院外交委員会の公聴会で、「われわれの目標は北朝鮮によるプルトニウム再処理とウラン濃縮を通じた核計画を終わらせることだ」と述べ、6者会談についても「北朝鮮に圧力をかけるための手段」と語った

▼6者会談の目的が朝鮮半島の非核化である以上、朝鮮だけが核を放棄して問題が解決するわけではない。05年の6者会談では、朝鮮半島の非核化を最終目標とした9.19共同声明が採択された。参加国は、朝鮮半島の北半部ではなく、すべての朝鮮半島を非核化することで合意。米国は朝鮮との敵対関係を清算し、核の不使用を担保するとともに、南朝鮮に核がないようにすることなどを公約した。共同声明の骨子は、参加国間の自主権の尊重と関係正常化を通じて、段階的に朝鮮半島を非核化することだ

▼朝鮮外務省スポークスマンは13日の談話で、朝鮮半島の非核化を実現し、東北アジアと世界の平和と安全を守ることが朝鮮政府の一貫した政策だと述べたうえで、「米国の対朝鮮敵視政策と核の脅威の根源的な清算がないかぎり、100年経ってもわれわれが先に核兵器を手放すことはないだろう」と強調した

▼朝鮮は「行動対行動」の原則に沿って、核無能力化に向けた動きを進めている。問われているのは朝鮮ではなく、ほかの参加国の態度だ。(国)

[朝鮮新報 2009.1.14]