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春・夏・秋・冬

 米国のクリントン国務長官は27日、就任後初めて対朝鮮政策について答え、6者会談が不可欠だとの考えを示した。朝鮮との2国間対話も含め、6者会談を進展させていくことを明らかにしたものといえる

▼朝鮮は1日の共同社説で、朝鮮半島の非核化を実現し、東北アジアと世界の平和と安全を守るため、自主、平和、親善の理念のもと、朝鮮と友好的に対する国々との関係を発展させると言明しており、米国の出方次第では、朝米関係で大きな進展が見られる可能性もある

▼朝鮮中央通信は27日、6者会談のロシア首席代表であるボロダフキン外務次官が平壌入りしたと報じた。昨年12月の6者会談団長会談では、ロシアが議長国を務める東北アジアの安全保障作業部会を今年2月に開催することで合意しており、同次官の訪朝は、作業部会開催のための調整が目的と見られている

▼こうした中、南朝鮮と日本はいまだに対朝鮮強硬策にしがみついている。南朝鮮は統一部長官に玄仁沢高麗大教授を任命。玄氏は李明博政権が掲げる「非核・解放3000」の立案に主導的に参加した人物で、朝鮮では今回の人事を「同族対決策動をさらに強化しようとする犯罪行為」と強く非難している。日本はあいも変わらず拉致に固執し、「国際社会に広く訴えていく」などと息巻いている

▼南朝鮮と日本の思惑とは裏腹に、朝鮮を取り巻く情勢は日々変化している。メディアが報じないため日本にいるとよくわからないが、やがて訪れる劇的な変化に備え、準備をしておく方が双方の利益になるだろう。(国)

[朝鮮新報 2009.1.28]