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春・夏・秋・冬

 ソウル市龍山区で1月20日に発生した「龍山惨事」と関連し、南朝鮮内で反李明博の声が日々高まっている

▼生存保障権を求めてハンストを行っていた同地区の住民を、警察と「特攻隊」が強制的に鎮圧し、5人の住民を焼死させ数十人の負傷者を出した事件で、野党や市民団体などが記者会見や声明文を発表し、当局を非難している。事件の発端は、当局が打ち出した「都市中心再開発計画」に沿って龍山区一帯で撤去作業を行い、何の保障もないまま住民たちを追い出したことに始まる

▼事件発生後、民主党をはじめとする野党や多くの市民団体、宗教団体は連日のように集会を開き、当局への非難を強めると共に責任者の処罰などを強く求めている。ソウルで1日行われた集会には、民主党などの野党4党と市民団体のメンバーら1万余人が参加し、「李明博・ハンナラ党政権は、この1年の間に数十年にわたって培ってきた民主主義と経済発展の成果をすべて壊した」「人間が一番大切だという『人権』や庶民も共によく暮らせる国を作ろうという素朴な夢をぶち壊した」などと当局の蛮行を糾弾した

▼日に日に高まる非難に対し、与党、政権側は自らの非を認めないばかりか、「先進国になるためにデモ文化を正し、このような惨事を防ぐために公権力が役割を果たさなければならないということを、多くの国民が支持している」(安Q律・ハンナラ党事務総長、3日)などと、正当化に懸命になっている

▼北との対決姿勢を固持し、庶民の生活を破綻へと追い込む李明博政権には、未来はない。(国)

[朝鮮新報 2009.2.4]