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春・夏・秋・冬

 朝鮮人民が日本の植民地支配に反対し闘った3.1人民蜂起(1919年3月1日)90周年を記念し、各地でさまざまな行事が行われた。「自主・団結」の歴史的教訓について再確認された

▼東京のある集会では、当時の人民が発揮した民族自主の精神、祖国の未来を切り開こうとする勇気を受け継ごうとの呼びかけがあった。だが一方、朝鮮半島の分断、南朝鮮の対米従属、歴史修正主義など、当時の運動理念が実践されずにいる現状への言及もあった

▼「朝鮮独立万歳」を叫んだ当時のデモは、朝鮮全土のみならず満州やハワイにまで広がり、3カ月間に200万人以上が参加したという。だが、日本は2万人以上の憲兵、警察、消防隊を動員し、銃を乱射し虐殺、逮捕者を拷問し鎮圧。3カ月で4万6948人が検挙、7509人が虐殺された

▼闘いは勝利を勝ち取ることができなかったが、朝鮮人民の民族自主意識が高まり、大衆運動の発展につながった。中国やインドなど、諸民族の民族解放闘争に影響を与えたとも言われている。ある大学教授は語る。「『独立宣言』が重要なのではない。労働者、農民、学生など民衆が自主独立を求めて立ち上がり闘ったところに意義がある。現代を生きるわれわれが見習うべき教訓はここだ」

▼3.1人民蜂起の精神は、6.15共同宣言、10.4宣言、「わが民族同士」の理念へと受け継がれた。歴史的教訓に背く者に未来はない。李明博大統領は1日、記念式典で「南北間の合意事項を尊重する」と述べた。それなら言葉遊びでなく実践で示すべきだ。(天)

[朝鮮新報 2009.3.2]