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春・夏・秋・冬

 朴正熙政権下の1969年3月1日、「国土統一院」という名称で発足した南朝鮮の統一部が結成40周年を迎えた。統一部は2日、結成40周年を祝して記念行事を行い、沿革報告を発表。李明博政権の対北政策を垣間見せるものとなった

▼「2000年代は南北間の交流と協力が拡大した時期だった」としながらも、報告は03年の「南北出入事務所」の設置から紹介し、6.15共同宣言と10.4宣言には一言半句も触れていない。招待された元長官たちもすべて盧泰愚、金泳三時代と現政権での前長官だけ

▼記念の辞を述べた玄仁沢長官は91年の北南基本合意書については口にしたものの、やはり6.15、10.4には一切触れなかった。その一方で、「われわれは北と対話する」「対話を通じて新しい希望と発展的な未来を模索する」などと主張した。「わが民族同士」という理念を否定しておいて、どのような「対話」をし「発展的な未来を模索」しようと言うのか

▼「まもなくわれわれは、南北関係をさらによく発展させるためにさまざまなことをしていく。そうすれば、南北関係は一段階さらに高く発展するだろう」と述べた玄長官だが、南朝鮮の強硬策によって冷え切った北南関係を進展させるための具体的な方案は何ら示すことができなかった

▼統一の流れを否定しようもない南朝鮮当局は、「新しい対北政策」というものを印象付けたいようだが、それまで進めてきた和解の雰囲気を遮断して強硬策に走り、結局は対話に応じざるをえなかった米国の前政権から多くを学ぶべきだろう。(国)

[朝鮮新報 2009.3.4]