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春・夏・秋・冬

 李・麻生政権が共催した対朝鮮圧力政策の一環である「政治ショー」が釜山を舞台に繰り広げられた。マスコミは正体不明の女の、まさに女優顔負けのパフォーマンスに酔いしれ大書特筆し、大々的に報じた。両政権の失点、失態は一時、どこかに吹き飛ばされたかのような感がある。それが狙いであることは、いうまでもない。頭隠して尻隠さずの類だ

▼昨年半ば過ぎにこの女の手紙が公表されたことを合図に、バタバタと「政治ショー」の準備に拍車がかかっていったというのは関係者の話。昨年末、NHKがインタビューをしたことによって脚本は完成したというのだ

▼「政治ブローカーのような、一儲けを企んだいろんな人間が背後にうごめいている。彼らは単独行動をしているのではなく、ある人間の掌の上で踊らされている」と前述関係者は指摘する。実は「政治ショー」の準備は昨年、5月頃にまで遡る、とも指摘されている

▼一部では、事実はどうあれ「政治ショー」の宣伝のために重要な役割を果たしたのはNHKではないかという。そう言われれば、昨年、暮れも押し迫った時期のインタビュー放映、なぜあの時だったのかと考えてしまう。インタビュー収録はすでにそれ以前に終わっていて、朝のトップニュースで放映できる時期まで待った? この間の関連報道も、民放に比べて執拗だったようにも思える

▼では「政治ショー」を仕組んだのは誰なのか。「この手の物を仕切るのは内閣官房というのが常識。その事実上の長は、いま渦中の官房副長官」と、前述関係者は語った。(彦)

[朝鮮新報 2009.3.13]