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春・夏・秋・冬

 朝鮮側のたび重なる中止要請、警告にもかかわらず、南朝鮮軍と米軍は9日から戦争態勢の整備・確立、点検のためのキーリゾルブ、フォールイーグルの両合同軍事演習を南朝鮮領域で強行している。16日には米本土、在日米軍兵力を含めた2万6000人が投入され「地上戦」が展開された。この時期を前後して、例年自衛隊も連動して各種の演習を行っているので、事実上の米日南朝鮮3者一体となった対朝鮮侵攻作戦演習である

▼浜田防衛相は13日、「日本人の生命、安全を守るために」と称して、海上自衛隊に海上警備行動を発令しソマリア沖への派遣を指示した。武器使用を認めた閣議決定も行われる

▼自衛隊が実戦のために海外に派遣されるのは今回が初めてのことである。米・南朝鮮の軍事演習が行われている時期の決定、さらには「ミサイル騒動」を起こして迎撃を云々しているだけに、本音は朝鮮半島にあると見るのは当然のことだろう。ソマリア沖を元山や南浦沖に変更すればいいだけなのだから

▼日本の動きに絡んで、南朝鮮の李国防部長官がしきりに「北方限界線(NLL)」での「北南衝突」に言及しているのも気にかかる。朝鮮側がミサイルなどで応戦した場合、その発射地点を攻撃すると、戦争を前提にした行動に言及しているが、その場合、海上自衛隊が後方支援する可能性も捨て切れない

▼李長官は、「地上戦」に合わせて指揮所を訪れ「北の動きの対応態勢維持」にも言及した。まさに臨戦。これで定例演習だとか、さらには平和を守るためだとかの説明はまったく通じない。(彦)

[朝鮮新報 2009.3.19]