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春・夏・秋・冬

 朝鮮中央通信が5日、人工衛星「光明星2号」を軌道に進入させることに成功したと報道した後も、日本政府とメディアは「弾道ミサイル」との見解に固執している

▼衆議院は7日の本会議で、自民、民主、公明、国民新党などの賛成多数で日本独自の「制裁」の強化を政府に求める決議を可決した。一方で、右翼団体は多くの街宣車を動員し、東京の総連中央会館や朝鮮出版会館などの前で、「朝鮮人帰れー!」などと怪気炎を上げている。メディアはメディアで朝鮮に対する恐怖感を煽るだけ煽り、「追加『制裁』に約8割が賛成」などと、この間の報道の成果とでも言わんばかりに自画自賛している

▼これまで日本政府やメディアは、朝鮮や中国に対し「反日教育を行っている」などと喧伝してきた。しかし、日本の言う「反日教育」とは、過去の歴史的事実を教えているだけで反日でも何でもない。逆に、人工衛星を「ミサイル」と称し、保育園でも避難訓練を行うなど異様なまでの反応は反朝鮮教育と言ってもあまりある

▼98年の「光明星1号」の発射など、朝鮮が科学的成果を収めるたびに日本当局は在日朝鮮人を「人質」として弾圧を加えてきた。総連組織に対する右翼団体の脅迫、朝鮮学校生徒たちに対する嫌がらせや暴行などが頻発しても、メディアで報じられることは少なく、「北朝鮮脅威論」が日本社会を覆いつくす

▼街宣車の騒音は「表現の自由」に守られ、マイノリティーである在日同胞の声は黙殺される。日本は、見上げた「法治国家」「民主主義国家」である。(国)

[朝鮮新報 2009.4.8]